📌 この記事のポイント
- 介護職の試用期間は一般的に1〜3か月で、雇用保険・社会保険は通常加入できる
- 試用期間中の解雇・自己都合退職にはそれぞれルールがある
- 「試用期間中に職場が合わない」と感じたら早めに判断して動くことが大切
「試用期間中って解雇されやすいの?」「試用期間に辞めたいと思ったらどうすればいい?」と不安に感じている方は少なくありません。
試用期間は企業が採用者の適性を見極める期間ですが、労働者にも権利があり、むやみに不利な扱いを受けることはありません。この記事では、介護転職における試用期間の基本から、期間中に気をつけること、もし「辞めたい」と感じた場合の対処法まで詳しく解説します。
💡 試用期間で失敗しないために、入職前に職場の雰囲気を確認しよう
転職エージェントなら施設の内部情報・職場環境を事前に教えてもらえます。入職後のミスマッチを防ぐために活用するのがおすすめです。
介護職の試用期間とは?
試用期間とは、採用した職員が仕事に適しているかを双方が確認するための期間です。正式採用の前段階として設けられることが多く、この期間中に「本採用しない(本採用拒否)」となるケースもあります。
ただし、試用期間中も労働契約は成立しており、労働基準法や雇用保険・社会保険の適用を受けます。試用期間だからといって無給や保険未加入にされることはありません。
介護施設の試用期間の一般的な長さ
| 施設・法人の種類 | 一般的な試用期間 |
|---|---|
| 特養・老健・有料老人ホームなど | 3か月(最も多いパターン) |
| 小規模施設・デイサービスなど | 1〜2か月 |
| 訪問介護・居宅系 | 1〜3か月 |
法律上の上限規定はありませんが、6か月を超える試用期間は無効と判断されるケースもあるため、雇用契約書で確認しておきましょう。
試用期間中の給与・待遇はどうなる?
給与は本採用と同じか、やや低いことがある
試用期間中の給与は、本採用後と同額の施設もあれば、「試用期間中は月給〇万円」と別設定になっている施設もあります。内定通知書や雇用契約書に明記されているはずなので、入職前に必ず確認しましょう。
雇用保険・社会保険は加入できる
試用期間中でも雇用保険・健康保険・厚生年金への加入義務があります。「試用期間中は保険に入れない」と言う施設は法令違反です。加入されているかどうかは初月の給与明細で確認できます。
有給休暇は試用期間後でも法定通り発生
有給休暇は入社から6か月後に10日発生する(継続勤務が条件)のが法律上のルールです。試用期間があっても雇用開始日から6か月後に有給が発生します。試用期間中は発生しないという扱いは誤りです。
試用期間中に解雇されることはある?
試用期間中であっても、14日を超えて勤務した場合は通常の解雇と同様のルールが適用されます。理由なく突然解雇されることは法律上できません。
| 勤務日数 | 解雇のルール |
|---|---|
| 14日以内 | 解雇予告なしでの解雇が認められる場合がある |
| 14日超え | 30日前の解雇予告 or 解雇予告手当(30日分の賃金)が必要 |
本採用拒否が認められる主な理由
- 著しい能力不足・業務遂行が困難と判断された場合
- 経歴詐称・履歴書の虚偽記載が発覚した場合
- 無断欠勤・重大な服務規律違反があった場合
逆に言えば、普通に業務をこなしていれば試用期間中に一方的に解雇されるリスクは低いです。必要以上に不安にならなくて大丈夫です。
試用期間中に気をつけること
① 早めに職場のルールを把握する
施設ごとに記録の書き方・申し送りの方式・利用者への対応マニュアルが異なります。わからないことは積極的に質問し、「やる気と謙虚さ」を行動で示すことが大切です。
② 欠勤・遅刻は最小限に
試用期間中の欠勤・遅刻は評価に直結します。体調管理を徹底し、やむを得ない場合はできるだけ早く連絡を入れましょう。
③ 雇用契約書の内容を再確認する
入職前に受け取った雇用契約書と実際の勤務条件が一致しているか確認しましょう。試用期間の長さ・給与・勤務形態など、口頭での説明と食い違いがないかチェックが必要です。
④ 本採用後の条件も事前に確認しておく
試用期間終了後の給与・勤務地・雇用形態が変わる場合、事前に明示されているはずです。確認していない場合は試用期間中に上司や人事に確認しておきましょう。
試用期間中に「辞めたい」と感じたら
試用期間中に「思っていた職場と違う」「続けられない」と感じることは珍しくありません。その場合の対処法を状況別に解説します。
ケース①:職場環境・人間関係が合わない
試用期間中であっても、退職の意思を伝える権利は労働者にあります。民法上は退職の申し出から2週間後に退職が成立しますが、施設との合意があればより早く退職できます。
ただし、試用期間中の退職は職歴として残るため、「3か月未満での退職」が続くと次の転職に影響することも理解しておきましょう。
ケース②:身体的・精神的に限界を感じている
腰痛・体力的な限界・精神的な負荷が大きい場合は、無理に続けることより早期に判断して次の職場を探すほうが長期的には得策です。健康を最優先に考えましょう。
ケース③:契約内容と実態が大きく違う
「求人票と給与が違う」「残業が当然の雰囲気」「休憩が取れない」など、労働条件の相違がある場合は、ハローワークや労働基準監督署への相談も選択肢です。
⚠️ 試用期間中に辞めるときの注意点
- 突然の無断退職(バックレ)は損害賠償リスクがある
- 退職の意思は書面(退職届)で伝えるのが確実
- 利用者・同僚に不誠実な態度を取らず、最後まで真摯に対応する
試用期間のミスマッチを防ぐには?
試用期間中のトラブルを減らすための最善策は、入職前に職場の実態をできるだけ把握しておくことです。
転職エージェントを活用すると、求人票に書かれていない施設の雰囲気・離職率・管理者の特徴などの内部情報を事前に教えてもらえることがあります。特に以下の点は入職前に確認しておきましょう。
- 試用期間の長さと給与設定
- 本採用後の昇給・待遇の変化
- 夜勤の頻度・シフトの組み方
- 人員配置の実態(求人票の配置基準と実態の差)
よくある質問(FAQ)
Q. 試用期間中でも有給休暇は使えますか?
A. 入社から6か月後に有給休暇が発生するため、3か月の試用期間中は法定有給の対象外です。ただし、施設独自に「試用期間でも有給あり」と定めている場合は使えます。
Q. 試用期間中の退職は履歴書に書かないといけないですか?
A. 原則として書く必要があります。虚偽の記載は経歴詐称になるリスクがあります。短期退職については、面接で正直に理由を説明するほうが誠実さが伝わります。
Q. 試用期間が終わったら自動的に正社員になりますか?
A. 多くの場合は自動的に本採用(正社員)に移行しますが、施設によっては「本採用通知書」を発行するケースもあります。不安な場合は試用期間終了前に上司に確認しましょう。
Q. 試用期間中に給与を下げられることはありますか?
A. 雇用契約書に記載された金額より低い給与を支払うことは違法です。「試用期間中だから」という理由で一方的に減給することはできません。
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介護福祉士・ケアマネジャー資格保有。特別養護老人ホームや訪問介護など複数の現場で15年以上勤務。「給料が上がらない」「職場の人間関係に疲れた」など介護職特有の悩みを自ら経験したからこそ書ける、リアルな転職情報を発信しています。


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